オリジナル処方
皆さんもご存知のとおり、アトピーの漢方としては、当帰飲子、消風散,十味敗毒湯など既製の漢方薬を用いることが多いのですが、当クリニックでは長年の研究によるオリジナル処方により、体質を改善し、人間が本来持っている自然治癒力を高めアレルギー反応をなくす治療をしています。
体質を根本的に変える事を目的としますので、必ず煎薬を定期的にしかも長期間飲み続ける事が必要になります。ステロイド軟膏のような目に見える劇的な効果は当然ありませんが、治療を進めるうちに体質が変わってくることが実感できると思います。
アトピー性皮膚炎の患者さんの場合、気管支喘息も併発していることが多く、当クリニックで処方する煎じ薬を飲むことにより、喘息発作が起こらなくなったと言う声も聞かれます。
また、女性特有の悩み、吹き出物や便秘も、アトピー性皮膚炎の煎薬服用と同時に軽快することが多く、複合的な好結果も生むことがわかりました。
以上の例からも、漢方薬は場合によっては非常にグローバルな効果も生むことがあります。
しかし、複雑なかつ繊細な反面も持ち合わせています。
アメリカ中医、国家試験レベルで必要とされる生薬の種類は約500種。
例えばその500種類の中から5種類の生薬を組合わせて、生薬処方を作るとすれば
500×499×498×497×496=30629362512000
通りの組み合わせ処方が出来るわけで、これが10種類を組合わせた生薬処方をなれば、それまた大変な数の組合わせとなりこれにまた、生薬の量(グラム数)が加わり、数字は天文学的になります。
私は今の基本処方を考え出すのに大学院の4年間、時間を費やしました。
さらに開業後も定期的にヨーロッパへ出掛け、この処方をより完成度の高い処方にする為に改良しています。
今現在でも少しずつ処方の変法を行っています。
又、最近はヨーロッパの生薬の薬効にも着目し、ヨーロッパのある国に定期的に赴き研究しています。
中国の薬草にヨーロッパの薬草まで組み合わさったのですから、無限大を二乗することになりましたが、今以上の薬効のある処方を作るためにこれからの生涯を捧げるつもりです。
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